David Benoit 『EVERY STEP OF THE WAY』

2010.04.01(Thu)

Every Step of the WayEvery Step of the Way
(1990/10/25)
David Benoit

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1988年に発表された、デビッド・ベノワのGRPレーベル移籍第2作となるアルバムです。メロディアスでキャッチーな曲が多く、彼自身のピアノプレイはもちろん、超一流の参加ミュージシャンの演奏もたっぷり楽しめる、デビッド・ベノワの代表的なアルバムと言えるでしょう。当時のグラミー賞にもノミネートされています。

なぜかこのアルバムは周波数バランスが高域に偏っているようで、ハイハットやシンバル、トライアングルといった金属系の楽器の音が妙に耳についてしまいます。
比べて聴くと、ベノワの次作「URBAN DAYDREAMS」などは音がこもっているように聞こえてしまうほどです。全体的に音質は悪くないし、クリアでヌケの良いデビッド・ベノワの楽曲にマッチしたサウンドと言えるのでしょうが、高音域に比べて中・低音が不足しているために、迫力に欠けた薄い音という印象が拭えません。大音量で聴けばそれなりに聞こえるかもしれませんが、常識的な一般家庭での試聴音量ではやはりアンバランスに聞こえるでしょう。

録音エンジニアは、前作「FREEDOM AT MIDNIGHT」と同じAllen Sides & Bob Loftus 。Bob Loftusという人は知らないですが、Allen Sidesはカウント・ベイシー・オーケストラやバート・バカラック等、数々の録音を手がける世界的な名エンジニアです。どんな意図をもってこのようなサウンドに仕上げたのでしょう? それともミックスダウン以降のマスタリング作業に原因があるのでしょうか? アルバムのコンセプトに大きな違いはないように思える「FREEDOM AT MIDNIGHT」のサウンドバランスはとても素晴らしいのに、なぜ? と、この「EVERY STEP OF THE WAY」を聴く度に思ってしまうのです。収録楽曲が素晴らしい名曲揃いなだけに、残念でなりません。

ところで、デビッド・ベノワには「THE BEST OF DAVID BENOIT 1987-1995」というベストアルバムがあり、この「EVERY STEP OF THE WAY」から、表題曲と「THE KEY TO YOU」の2曲が収録されています。他のアルバムとは明らかに異なったサウンドであるこの2曲、そのままではやはり違和感があったのでしょう、聴き比べてみるとしっかり修正されていました。
ダイナミクス系のエフェクトにより全体的な音圧が上がり、太く迫力のあるサウンドになっています。演奏のタッチなどもより聴き取りやすくなりました。また、気になる高音域がうまく抑えられていて、オリジナルアルバムよりもややダークな印象ではあるものの、バランスの良いサウンドです。他の楽曲ともうまく馴染んで、不自然な感じはまったくありません。クリアさには欠けますが、私の個人的な好みとしてはこちらのほうがずっと良いと思います。マスタリングでここまで音が変わるんですね。「EVERY STEP OF THE WAY」の全曲をこんな感じにマスタリングし直してほしいなあ。


   


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