木村カエラ 『KAELA』

2010.07.14(Wed)


KAELA (通常盤)KAELA (通常盤)
(2004/12/08)
木村カエラ

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tvkの音楽情報番組「SAKU SAKU」のMCとして独特のキャラクターを発揮していた木村カエラが、2004年に番組の企画から限定盤CDをリリースしたのをきっかけに、あれよあれよという間に超メジャーアーティストになってしまいました。ついには結婚・出産予定のニュースも聞こえてきましたね。
今回は2004年に発表されたデビューアルバム「KAELA」を見ていきます。先に発売されていた2枚のシングルにも増して、大迫力サウンドのアルバムです。

まず印象的なのは、伸びやかに歌うボーカルにまったく遠慮しない、図太く歯切れの良いディストーション・ギターのサウンドです。とにかく派手で音像がでかく(大きい、よりも、でかい、の方が正しい気がします)一番前面に出ていて、奥まった感じはこれっぽっちもありません。これに対して、ドラムの演奏は非常にパワフルで、ベースもしっかりと全体のボトムを支えていますが、サウンド的には決して派手な音に加工されてはいないようです。
色々なタイプの曲が収録されていて、曲ごとに楽器編成は異なりますが、全体的にはストレートで骨太なバンド・サウンドという感じです。

ライブハウスなどで大音量の音を出すと、狭い空間が音の飽和状態になったように感じる時がありますが、まさにそんな風に音がみっしりと隙間なく詰め込まれたようなサウンドにミックスされています。また、3曲目の「あの頃」などはバラードですが、これでもかというくらい深いリバーブで空間が満たされていて、かなり斬新で自由なミックスだと思いました。CDの帯には「大音量再生推薦仕様CD!!!」と書いてありますが、大音量で再生すると本当にライブハウスのサウンドのように聞こえるのではないでしょうか。それより格段にクリアな音ではありますが。

収録曲の中で、デビューシングルの「Level42」のサウンドだけが少々異質に聞こえます。特にギターの質感は他の曲と大きく異なっています。シングル曲がアルバムのサウンドカラーと合わない事はよくあると思いますが、シングル曲のタイトルには「album take」と記されていて、アルバム収録用に手が加えられています。
聞き比べてみると、シングルでは打ち込みだったドラムが、アルバムでは生のドラムに差し替えられていました。ハイハットやシンバルが強調されていて、それに伴い、低音を抑えめにして、全体にかなり明るい感じにミックスし直されています。途中で出てくるティンパニ風の音は、イコライジングされているのか音源自体が差し替えられているのか判りませんが、だいぶ高域を強調した音になっていますし、コーラスも高いパートを強調しています。ここまでするのなら、ギターも差し替えたほうが良かったのでは? と思ってしまいました(シングル「happiness!!!」のカップリング曲「untie」はギターが差し替えられています)が、ギターを差し替えると原曲の雰囲気が大きく変わってしまうためにやらなかったのかな、とも思います。

今でこそ木村カエラの知名度は高く、そのサウンドもよく知られているとは思いますが、線が細く可愛らしいルックスから想像するガールズロックのイメージとはまったく違う、ヘビーでパンクなサウンドに、当時は驚いた人も多かったのではないでしょうか。色々なバンド(特におじさん達のバンドに人気があるみたいですね)と共演する機会も多く、ますますその音楽性に広がりを見せている彼女ですから、産休・育休後もきっと私たちを驚かせ、楽しませてくれるでしょう。

  


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