山弦『High Life』

2010.07.28(Wed)


High LifeHigh Life
(2000/11/16)
山弦

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梅雨が明けた後、まさかの連続猛暑日にグッタリしております。
さて、今回のレビューは、まさかの連続山弦となりました。前回ご紹介した『JOY RIDE』の後、2000年に発表された『High Life』です。エレキギターやその他の楽器の比重が増え、色々な面で大きく幅が広がり、パワーアップした山弦サウンドを聴く事ができます。もともとこの二人はさまざまな弦楽器を弾きこなし、ライブ時にはステージ上に山のような弦楽器が並ぶということがユニット名の由来なのだそうで、アコースティックギターだけのグループではない事をさらに証明したようなアルバムになっています。

『JOY RIDE』の翌年(1999年)にリリースされたミニアルバム『INDIGO MUNCH』は、二人だけの演奏によるカバー集で、全体的にまったりと落ち着いた雰囲気でした。もちろん演奏は素晴らしく、選曲も思わずニヤリとしてしまうようなものでしたが、やっぱり元気な山弦も聴きたいと思っていたところで、この『High Life』の発表です。
実はこの後も同じパターンで、カバー曲中心のミニアルバムとオリジナルのフルアルバムが交互に発表されるのですが、それはまあ置いといて…。

今回の『High Life』はアメリカ西海岸でレコーディングされています。日本で録音された『JOY RIDE』に比べて乾いた空気感というか、一段階すっきりとしたようなアコースティックギターのサウンドを聴く事ができます。実際には使用しているギターが違うので、厳密に比べることはできませんが。
そして特筆すべきはスティーブ・ガッド、トニー・レビン、ルイス・コンテ、ニール・ラーセンといった超強力ミュージシャンの起用です。また、デビッド・キャンベルのアレンジによるストリングスの入った曲もあります。それにしても『JOY RIDE』では打ち込みだったドラムが今回はスティーブ・ガッドですからねえ。アルバムの制作費が倍増したんでしょうねえ。レコード会社の力の入れ具合が違いますねえ。なんちゃって。

今回も、左チャンネル側に小倉氏、右チャンネル側に佐橋氏のギターという定位に変更はありません。もちろん前作同様に二人のギターが主役なのは当然ですが、サウンド的にはその他の楽器の存在感が増しています。ドラムやベースはもちろん、ブラスセクションも前作より前面に出てきています。アコースティックギターにこだわらないことによって、音楽的なトータルバランスはより完成度の高いものになっているのではないでしょうか。
エレキギターは必要最小限のエフェクトはかかっていますが、ほぼナチュラル・トーンと言ってもいいくらいのサウンドで、センスの良さを感じます。オーバードライブの感じも気持ちよく、いい音してます。といっても保守的なサウンドという訳ではなく、曲によっては途中から突然リバーブが深くなったりするなど、自由で遊び心も忘れていないミックスがされています。
そして、今回もギターから出るノイズはギターのサウンドの一部であるという強い意思が感じられます(笑)。ノイズを邪魔者扱いしないその姿勢は、ギターに対する深い愛情の表れなのかもしれません。

2回連続で同じアーティストのアルバムをレビューしたという事で、どうしても比較してしまうのですが、基本姿勢は変わらずに全体的にパワーアップしているこの『High Life』も聴きごたえ充分のアルバムです。


 


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