宮部みゆき「さよなら、キリハラさん」

2010.07.31(Sat)


地下街の雨 (集英社文庫)地下街の雨 (集英社文庫)
(1998/10/20)
宮部 みゆき

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音に関する本、今回は宮部みゆきのミステリ短編集『地下街の雨』に収録されている「さよなら、キリハラさん」をご紹介します。

家の中からすべての音が消えていく。信じられない現象にパニック状態になる大杉家。どこからともなく現れたキリハラという謎の男は、音波の総量規制だという。そんなバカげた話があるわけない。が、現実に音は消えている…。はたしてキリハラさんはどうやって家の中の音をコントロールしているのか? その目的は何なのか? そして、音の無い不便な生活もとうとう今夜限り、とキリハラさんが宣言した日に事件は起きた…。

家の中だけ限定的に音が消えてしまう、という非現実的とも言える魅力的な謎。巧みに張り巡らされた伏線。そして見事な結末。やっぱりさすがは宮部みゆきですね。私はこのトリック(?)には納得できないのですが、それでも感動的な結末に涙してしまったのでした。うーん、ネタバレなしで語るのが非常に難しい物語だなあ。とにかく、とてもいい話なのでぜひ読んでいただきたいです。って、なんだかいい加減な紹介文ですね(苦笑)。

この「さよなら、キリハラさん」が収録されている『地下街の雨』は、宮部みゆきの短編集としては地味な印象があります。各短編の方向性がまちまちで統一感がない、という意見もよく聞きますが、ひとつひとつの物語は印象的で完成度も高いと思います。


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