モニター環境

2011.02.08(Tue)


昨年の秋頃の事ですが、地元のとあるアマチュアバンドから、ミックスダウンをしてほしいとの依頼を受けました。ベンチャーズを演奏するいわゆるオヤジバンド(こんな言い方をしたら怒られるかしらん)ですが、幅広く演奏活動をしていて、自分たちの練習場所を持ち、録音機材までも揃えている本格派です。
ライブイベントのリハーサルをマルチトラックでレコーディングし、バンドのメンバーがミックスダウンしたのですが、それがどうも気に入らないとの事でありました。

私も音楽の録音に関してはアマチュアの域を出ないので、満足してもらえるものができるかどうかは不安でしたが、何よりも面白そうだったので(申し訳ない)お引き受けしました。
渡されたレコーディング素材はDVD4枚もあり、13トラック・31曲にも及ぶ膨大なものでありました。はたして私のロートルMacで処理できるのかさらに不安が増し、データを確認してみると48kHz・24bitという高スペック録音ではないですか。思わず「プロか!」と突っ込みを入れる私。
実際に、ミックスダウンその他の後処理作業をするのなら24bitで録音する事はとても有効だと思います。が、オーディオCDを作成することが最終目的であれば、48kHzのサンプリングレートを選ぶことはほとんど意味がないと思います。まあこの辺の考え方や好みは人それぞれでしょうが。

そして、そもそも私はそのバンドの生演奏を聴いたことがなかったのであります。基準となるサウンドのイメージを持たずにミックスダウンなんかしてもいいのだろうか? と、作業前から不安に押しつぶされ凹んでしまいましたが、まあ、ストレートなロックサウンドのベンチャーズという事で、できるだけシンプルで素直な感じにしようと決め、果てしない31曲のミックスダウンに取りかかったのであります。

ミックス作業はとても楽しいものでしたが、最初から最後まで悩まされたのは低音の処理です。というのも、私のモニター環境は、普段から充分に聴き慣れているとはいえ、きちんと調整されたものではなく(だってプロじゃないもん)リスニングポジションによって低音の聞こえ方が大きく変化してしまうからです。ベースと、特にバスドラムの音色と音量を決めるのに本当に苦労しました。
音を聴く事と、音を組み立てる事に求められる環境は、まったく別なものだと再認識させられる経験でした。頭ではわかっているつもりだったのですが、実際に作業をしてみると本当に痛感しますね。

1ヶ月余を経て作業は終了し、なんとか完成品をCDにしてお渡しすることができました。
本当に気に入ってもらえたかどうかはよくわかりませんが、とても貴重な経験をさせてもらったと思っています。このブログの記事の内容にもきっと影響がでてくるでしょうね。


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COMMENT

Ryoji Suzuki

モニタ環境

さはんじさま

おはようございます♪
おつかれさまでございます

とほうもない時間の
ミックスダウン、
ほんとうにおつかれさまでした

私の記事では
最近の2作品は
ぺけぺけのモニタ環境。
モニタヘッドホンも
片手にありながら
なぜか
「かけない,しない,この環境でできないことはない!」
などという
妙なチャレンジを
たまたま実行しています。

自分はいつ耐え切れなくなって
ラージを接続するんだろう、なんて
おもいながら。

したがって
ベースパートが
作品にアレンジされない、
という結果に
なりました

「音を聴く事と、
音を組み立てる事に求められる環境は、
まったく別なもの」
この認識、大切ですよね。
DTMではとくにごっちゃになりがち。
すでにぼくはごっちゃごちゃ♪

「リスニングポジションによる
低音の聞こえ方」など
モニタ環境に関わるお話、
とてもためになり、
ありがたいです
ぼくもなにかおもしろい
記事を考えてみます♪

また
楽しみにしております
宜しくお願いいたします♪

Ryoji Suzuki

2011.02.09(Wed) 05:29 | URL | EDIT

さはんじ

Re: モニタ環境

>Ryoji Suzuki さま

コメントありがとうございます!
私も昔、少しやったことがありますが、DTMは限られた環境の中で、音楽製作のすべての工程を自分ひとりで行うのですから、大変ですよね。反面、それが面白いとも言えるのですけど。

「音」の世界は、知れば知るほど、踏み込めば踏み込むほどに奥深いものだなあと実感しています。

2011.02.09(Wed) 23:01 | URL | EDIT

bunta52

No title

さはんじさん、こんにちわ!
すごい作業でしたね^^
ベンチャーズサウンドは大好きです。31曲もですか ・・・?
お疲れ様です!

ぼくのミキシングソフト(フリー版)は 44.10kHz・16bit なので、
そのオジサン達の録音機材?ソフト?は高音域もクリーンでいい音が
出るのでしょうね~~
憧れます・・・^^;

2011.02.19(Sat) 13:58 | URL | EDIT

さはんじ

Re: No title

>bunta52さま

コメントありがとうございます!
ベンチャーズは1曲あたりの長さは2分くらいと短いのですが、
さすがに30曲を超えると大変でありました。

私個人的には44.1kHzと48kHzの差は微々たるものだと思います。ほんの少しだけスペックの上回る48kHzを選択するメリットよりも、最終的にオーディオCD用に44.1kHzに変換する際の音質変化のリスクのほうが大きいような気がします。自宅録音レベルでは44.1kHz・16bitでも充分だと思いますし、機材のスペックを気にするよりも録音のテクニックに力を注いだほうが、クオリティの高いものが作れるのではないでしょうか。

2011.02.19(Sat) 17:09 | URL | EDIT

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